7月は、ロンドン、ヴェニス・ミラノ、ウィーンへ旅行に行ってきました。
ヨーロッパでは始めてのイギリス以外の国です!
せっかくヨーロッパにいるのに他の国を見ないで帰国するのはもったいないですよね。
ヨーロッパ内の飛行機代は安く、移動も短ので、修士論文の締め切りまで少し余裕のある
この時期に旅行の計画をたてる留学生も多いようです。
ロンドンでは姉夫婦のところでお世話になりました。
ヨークとロンドンは電車で2時間程度の距離ですが、
近くて遠いロンドン、留学の初めに少しロンドン観光をして以来
一度も行く機会がなかったので、今回は観光を楽しんできました。
イタリアへは、飛行機代の安さのために空港使用料のためか料金が高いヒースロー空港を避け、
ロンドン市内の他の空港を利用。ミラノに付き、すぐに電車に乗り、ヴェニスを目指しました。
レイルパスを使っているので、電車は乗り放題。と思いきや、電車の中には予約がいるものも
あるらしいということを電車内で知りました。英語もほとんど通じず、前途多難。
ヴェニスは本当に綺麗な街でした。お店の立ち並ぶ大きな通りはきらびやかでとても魅力的ですが、
私は観光客があまり通らない小道にある生活観を見るのがとても好きでした。メインの交通手段が車ではなく船であり、
毎日多くの観光客が来る街、そこでの生活とはどんなものなのでしょうか。
街のベンチで葉巻を楽しむおじさん、小道で遊ぶ子供、
ヴェニスに住んでいるだろう家族の乗る船の先頭に凛と立つ黒のラブラドール、
すべてを写真に撮ることは出来ませんでしたが、ついシャッターを押したくなる素敵な光景がたくさんありました。
ヴェニスを楽しんだ後は、電車に乗り、ウィーンへと。
ウィーンはヨーク大学で会ったLea の家に泊めてもらいました。彼女は私のヨークでの
同じコースを取り研究内容も似ていて、同じ寮に住む良い相談相手であり、一緒にお茶をする仲。
彼女の家は、ウィーンに400年近くあるというアパート。
もちろん改築は何度かされているのでしょうが、
歴史的建造物ともいえる彼女の家は、本当に素敵でした。
でも彼女は「ここに住むにはこつがいるのよ」と、そこに住む難しさを教えてくれました。
難点その① 床が木で出来ており、素足で歩いていると小さな木のピースが足にささる。
彼女は木を抜くプロだそうで、手術はお手のものということ。私の滞在中に、彼女は今までで最大の木のピースが刺さったらしく、
自分で抜いた後、自慢そうにその木を見せてくれました。結構大きかったです。。。
その② トイレが外付けであること。冬が厳しいウィーンでは、トイレに行くのが辛いらしい。
その③ 横壁がものすごく厚い。確かに、驚くほど厚かった。おそらく70~90cmはあったのでは?
その④ 横壁の厚さに対し、床が薄い。よって下の人に歩いている音や家具を動かす音が筒抜けらしい。
横壁と床を間違えたのではないかと彼女は冗談で言っていました。
その⑤ 床を歩くと、日本のうぐいす床のように、キュッキュッという。
などなど、そのアパートで暮らすには工夫と忍耐が必要。でも、それでもそのアパートは彼女のお気に入りです。
私も、その苦労があってもウィーンの真ん中にあるその歴史的なアパートに住むのは素敵だと思いました。
ウィーンではLeaが風邪をひくというアクシデントがありましたが、
Secessionと Leopold 美術館を見て、Leaと久しぶりにいろんなことを話せて本当に楽しい時間でした。
絵画では、Klimt と kokoschkaがとても素敵でした。また、彼女が通っていたウィーン大学を見せてもらいましたが、
キャンパス自体はお世辞にも美しいとは言えないヨーク大学とは比べられないほど素敵でした。
1365年に建てられたそのキャンパスは歴史があり、建物自体がアートといえます。
ただ、大学の食堂があるのですが、もともとは大学の病院を改築し、食堂にしてあり、
更にそこの名前が「Ambulance (救急車)」なのには驚きました。
また、ウィーンで印象的だったのは、イタリアでは全く通じなかった英語が
ウィーンでは驚くほど通じるということ。お隣の同士の国でここまで
違うんですね。
ウィーン観光後は、イタリアに逆戻りし、ミラノを観光。
ミラノではショッピングを楽しみました。
高いブランドを買ったわけではありませんが、
普通の洋服もさすがイタリア、細部がとてもかわいいものが多く、
ついついたくさん買ってしまいました。
お昼にふらっと入ったカフェで食べた、パニーニがとても美味しかったです。
また、驚いたのは、地下鉄には扇風機がたくさん設置されており、
扇風機から水蒸気を飛ばしていること。乾燥し気温も高いイタリアでの工夫なのでしょう。
ミラノからまたロンドンへ飛び、次の日はロンドンのホテルでゆっくりと過ごしました。
お昼に食べたインドカレーがとても美味しかったです。
英語には今も分からない言い回しがたくさんありますが、まったく言葉の通じないイタリアとオーストリア
の後イギリスで英語を聞くとなんだかほっとします。不思議な気分です。